ピアノに関するQ&A ー 演奏本番のコンディション4

「ピアノに関するQ&A」第35回目の投稿です。

 


 

Q:ホールでの演奏は自分に聞こえてくる音と客席で聞こえる音は違いますが、何か気をつけるべき事はありますか?

 

A:(講師  塩川)かなり高度な対処を要求されると思います。

まず、その演奏本番を行う現場での事前リハーサルの可否である程度状況は変わってきます。ゲネプロが可能ならば、他の誰かに聴いてもらって意見を伺い、自分が演奏しながら受けた響きの印象とのギャップを埋めたり、食い違いが大きければその二つの折衷案をとる、などということもできますが、本番になって客席に人が入ってくると服などが防音材の様な役割を果たし、やはり響きは多少なりとも変わってきます。

結局のところ、大事なのは現場での速時対応力だと思います。

演奏中に舞台上で聞こえてくる響きと遠くの壁に反響して戻ってくる音、また客席の雰囲気などを包括的に読んで瞬時に指のタッチを最適化していく、という風に本番の最中でも柔軟に対応すべきではあります。言葉で表すのは簡単ですが、実際には考えて行おうとする様な単純なものではありません。

常に何かに気を付ける、と言うよりもひたすら場数を踏んで、職人的なカンと経験を磨いていくことが重要です。

 


 

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ダリ・インスティテュート「ピアノ教室」
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