ピアノに関するQ&A ー 演奏本番のコンディション6

「ピアノに関するQ&A」第39回目の投稿です。

 


 

Q:家でピアノを弾くのと人前で弾くのとは、あまりにも演奏の差が激しく困っています。どうしたら差を縮められますか?

 

A:(講師  塩川)様々な考え方がありますので、あくまで一つの意見として参考にして下さい。

まず結論から言いますと、差は縮まりません。何故でしょうか。それは家での普段の練習と、本番で聴衆を前に演奏することは色々な条件が異なるからです。普段の練習通りの演奏ができないとお困りのようですが、人前での演奏は『普段の練習』では無いので、そうなるのは当然です。

身も蓋もないような当然のことを言っているように感じますが、逆にこの事実を無視して何とかしようとしているケースの多いことが私は不思議に感じます。普段と違う状況下で普段と全く同じような演奏を心がけるというのは、少々根性論的な面もありますし、結構矛盾していることなのではとも思います。

年齢が若くまだ脳が柔軟に対応できるような方だと、極限状態でも良い自己暗示によって潜在能力をフル活用できることは多々ありますが、脳が完成し、良くも悪くも意思がはっきりしてしまえば、なかなか目の前の現実から意識を逸らすことが難しくなります。

ではどうすれば良いかと言うと、上記のことを踏まえた上で所謂トライアンドエラーを繰り返すしかありません。差を縮めようとするのではなく、確実に存在する差の距離を認識して日々の練習を行うことが大切です。

演奏の『本番』とは、人前で弾いている時だけではありません。演奏する曲を始めた時からの練習は勿論、休憩中や日々の生活態度、心構えも含め、一つ一つが良い演奏を行うために影響しています。

 


 

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ダリ・インスティテュート「ピアノ教室」
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